「CULTURE Bros. Vol.6」
発売中「CULTURE Bros. Vol.6」に菊地成孔さんと空族・相澤虎之助のロング対談が全8ページで掲載!“ジャパン・クール”という純血カルチャーへのカウンターとしての空族、汎アジア的視点、愛なき世界での愛という希望…これ激しくヤバい対談だ!ぜひご一読を!
~~~~以下、抜粋~~~~
菊地成孔 『サウダーヂ』までは日本の間尺に合っている問題をすごく鋭く脚本化したと思うんですけど、今回の『バンコクナイツ』は“ホップ・ステップ・ジャンプ”と跳躍した果てというか、タイを舞台にしながらテーマはそこにとどまらなくって、物語の構えが突然100倍くらいデカくなってますよね。
(中略)
空族の映画は、脚本が圧倒的に凄いんですよ。本当に、文句のつけようがないっていうか。問題意識の立て方が超日本人級で、「今、日本人がどういうモチベーションでここまで書かなきゃいけないのか?」ってくらいの脚本で。
(中略)
日本が金撒いて映画を作ったとしたら侵略と変わらなくて。同じ立場同士のフェアトレードをやっていくのは本当に難しいことで、「経済力を持っているほうが資本家の立場になってしまう」構造があるんですよね。空族がやっていることっていうのは、そこで「極限まで資本家にならないように共生を目指す」っていうか。そういうことを“ジャパン・クール”特需で沸く日本でやっているのが今、本当に空族しかいないんですよ。
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